行動経済学入門その5
ハロー効果
2022年8月29日更新
今回はハロー効果です。
私たちは1日に35000回の選択をしながら生活しているといいます。
ご飯は何をたべるか、服は何を着ていくか、等の日常的なことに加え、仕事の上でもいろいろ選んだり判断したりすることが多いと思います。
そんな時に知っておいていただきたい基本的なトピックです。
「ハロー効果」とは
ハロー効果の「ハロー」は、
あいさつの「Hello」ではなく、聖人の頭上などに描かれる「後光」を意味する「Halo」です。

その人やものを評価するときに、バックボーンとなるいろんな要素で評価が上下にぶれてしまう傾向をいいます。
いくつか例を挙げてみます。
ポジティブ・ハロー効果
・採用面接等の際、イケメン・美人等はプラス評価になったり、
・テレビCMで出演する芸能人の好感度が高いと、商品の評価が高くなったり、
本来の能力や性能とは関係ない、いわゆる「イメージ」で評価が左右されるケースをいいます。
ネガティブ・ハロー効果
逆に服装が乱れていたり、愛想が悪い店員に製品を紹介されても、
ネガティブな第一印象に引きずられて、関係性のない製品の評価が下がってしまう傾向があります。
最近はネットで買い物をすることが多いので、商品を見ずに買い物することになり、
口コミやCMが判断の重要なファクターになることが多いと思いますが、
商品そのものの正確な情報を入手し、できるだけ色眼鏡をはずして判断したいものです。
特に人事評価やテストの採点など、
人を評価するケースでは「ハロー効果」によって、自分の評価がぶれていないか
意識することはとても重要です。

「保険」もイメージCMだけで選ぶのは、あまりお勧めできません。
必要な情報をちゃんと見て判断しましょう。